m点

サツマイモ産地に大打撃‼ 近年問題の「サツマイモ基腐病」とは

21.12.06

青果、加工食品、でん粉、焼酎の原料と様々な用途に使用されている「サツマイモ」。

 

コンビニ等における「芋スイーツ」の定番化など需要の高まる中、

各サツマイモ産地において【サツマイモ基腐(もとぐされ)病】発生が深刻化し、作柄の激減が危ぶまれています。

 

 

 

 

【サツマイモ基腐病】とは・・・

 

・カビの一種である糸状菌による伝染病。

・サツマイモなどのヒルガオ科の植物に被害をもたらす。

 

 

*症状

 

・発病初期


↑茎葉の変色(黄色や紫色)が見られ、地際の茎が黒変する。(画像中央)

 

 

・発病株の増加、病気の拡大

↑圃場内に蔓延。ツルが黒~黒褐色に変色し、地上部は枯死と再生を繰り返す。

 

【なぜ枯死と再生を繰り返すのか?】

↑地上部の茎葉が枯死すると、地下部に形成された塊根の健全な部分から新たに萌芽するため。

(画像出典:農研機構生研支援センターイノベーション創出強化研究推進事業(01020C)令和元年度版マニュアル「サツマイモ基腐病の発生生態と防除対策」より)

 

 

・塊根の腐敗

↑発病株の芋はなり首側から腐敗し、黒斑病の塊根と同じ臭いがする。

(画像出典:農研機構生研支援センターイノベーション創出強化研究推進事業(01020C)令和元年度版マニュアル「サツマイモ基腐病の発生生態と防除対策」より)

 

 

 

現在、サツマイモの主要な生産地である鹿児島県や茨城県、他20の都道県にて感染が確認されており、

今年のサツマイモの作柄は昨年の約半分程に減少する可能性があります。

 

 

 

これ以上の蔓延を防ぎ、日本のサツマイモ産業を守るためには、

 

①病原菌を持ち込まない

健全な種芋・苗を確保し、適切な消毒をすること

 

②病原菌を増やさない

圃場の排水対策や発病株の早期発見・初期防除を徹底すること

 

③病原菌を残さない

感染株や残渣の適切な処分と土壌消毒をすること

 

の3つが大切です。

 

 

 

青果栽培はもちろん、家庭菜園でサツマイモの栽培をお考えの方も、

種芋や苗を入手する際、健全なものであるかどうか十分に注意しましょう。

 

当店で販売するサツマイモ苗は全て『メリクロン苗』(無菌的に栽培されたウイルスフリーの苗)で、

愛知県内で生産されたものを使用しています。

 

安全な芋苗をお求めの方はぜひ、中神種苗店をご用命ください!

y[W㕔